議題007 ポモドーロ数を記録・管理する方法を決めよう
※この記事にはその後の改訂版があります。
もうすっかりおなじみ、ポモドーロテクニック。解説の必要はないでしょう｡25分集中して何かやったら休憩をとるという例のやつです｡
僕もかなり昔から、ポモドーロテクニックをよく利用しているのですが、これを記録したり、管理するためのいい方法がなかなか見つかりませんでした｡
僕としてはまあ、とにかく成果が出ればいいので、過去に何をしたか記録しておく必要はそんなにないのかもしれないと、記録自体をそれほど重視しなかったふしもあります。
ただ、最近、仕事のバランスを調整するために、改めてきちんと記録したいと思うようになりました｡その日一日に何ポモドーロやったかという数と、何をしたのか内容のメモが残っていると、何をどのくらいのペースでやっているか、もっと増やした方がいいか、減らした方がいいかなどを考える材料なります。ついでに達成感も味わえるし。
ポモドーロ法は、集中を促すだけでなく、そういった「仕事量のコントロール」の面でも大変便利だと思います｡
今までいろいろ試しつつ、上手くいかなかった「ポモドーロの記録」との戦いにそろそろ決着をつけようというのが今回の議題です｡
まずは、これまでに僕が試してきた（続かなかった）方法をご紹介します。
これまでに試したポモドーロを記録する方法
ポモドーロアプリ
ポモドーロテクニック用のタイマーアプリには、タスク管理もセットで使えるものがあります。
そういったものをいくつか試してみたのですが、僕にとって使い勝手のいいものが（今のところ）ありませんでした。
それに、タイマーと記録は別にした方が、どれでも目についた好きなタイマーが使えて、何かと便利です。
Evernote
記録すると言ったら、なにかと候補に挙がるのがEvernoteです。
1日分のメモを1つのEvernoteのノートにまとめる「WriteNote」というアプリを使って25分のワークが終わる度にその内容をメモ、というやり方をかつてやっていました。
そうすると1日のポモドーロ数と内容がわかる感じになります。
（画像は『ゴールデンタイム』という小説を読んでいた頃の記録です｡）
これも数週間で辞めてしまいました｡
記録は面倒ではないのですが、見直しにくいというのが大きな理由です｡
1ポモドーロ1ノートの方がよかったのかもしれませんが、まあ、見直しにくいのは同じでしょう。
Evernoteはいろいろなノートが混在するので、それにも気をとられてしまって、はかどらないというか、僕とは相性が悪い感じがします｡僕の中で、Evernoteはできれば使いたくないツールです。
ツイッター
ツイッターで、25分のワークが終わったらその内容を記録するというものです。手軽だし、Twilogを使って管理すれば、見直しやすくなるでしょう｡
ハッシュタグで管理しないと普通のツイートと混ざるので、それが面倒で辞めてしまったのですが、専用の裏アカウントを作ってやるなら、ツイート数がそのままポモドーロ数になるし、いいかもしれません。
ただ、それもアカウントの切り替えとかが面倒そうだなとは思います｡
Googleフォーム
Googleフォームでアンケートを作って、25分のワークが終わったら回答する方法です。
Googleフォームは直感的に操作できて、こういうアンケートも簡単に作れるので便利だと思います｡
回答はスプレッドシートにまとまります｡
ポモドーロ記録の方法としてはなかなかだと思いますが、これもいつの間にか辞めてしまいました｡やはり見直しにくい面があったのでしょう。
アナログ
結局アナログじゃないか？ ということで、記入表を制作し、プリンタで印刷する方法もやりました。
で、結局この方法も長くは続かなかったわけです｡
アナログは確かにぶれない力を感じます｡安定感があるというか……｡続けようと思えば続けられるけど、続けるには結構覚悟が要るという感じがします｡印刷の手間もかかるし。
他にもアナログだと「ほぼ日手帳」に記録するやり方も考えつきましたが、考えついただけです｡
と、このように、ポモドーロの記録という、ただそれだけのために、かなり格闘してきた過去があります｡さらっと紹介しましたが、かなりの時間を費やしてきているということを、うかがい知ってください｡
どのやり方でもいいのです｡ただ、どれか一つに決めたら、それを続けないと意味がないのです。蓄積させることに意味があるのですから……｡
結論
以上の過去の経験から、ツイッターのように簡単に投稿できて、あとから見直すのにも適していて、数のカウントも簡単にできる。それでいて、公開が原則ではない、そんな、ツイッターライクの日記アプリを使えばいいのでは？ さらに、なるべくパソコン・タブレット・スマホどの環境でも使えるようなクラウド型だとなおよい。そんな着想を得ました。
例えば、「瞬間日記」という便利な日記アプリがあります｡ツイッターのように使える日記アプリです｡これなどなかなかよさそうです。が、かなり女子向けっぽい雰囲気と、パソコンから使えなそうなので、他を探すことに｡
ありました｡
「Diaro」です。「ダイアロー」とでも読むのでしょうか？ それとも「ディアロ」？
メモ・ノート・写真を日ごとにまとめて管理できる日記サービスって感じです。
パソコンからブラウザで使えて、AndroidやiOSのアプリもあります。
Diaro - diary, journal, notes. Free Android, iOS and Web app.
「英語か～、英語見ると気が遠くなるんだよね～」とやめようかと思いましたが、難しい英語ではないので僕でも使えます｡
フォルダやタグで整理できるので、ポモドーロの内容ごとに分類・管理することもできます｡日記なので、もちろん過去の記録の見直しに適しています｡
これには感動しました｡「Diaroやべぇ」と思いました｡
ちょっと使ってみた画面がこんな感じです｡まだ使い始めなので、フォルダやタグは編集してません｡
この記事を書くのに８ポモドーロかかっています｡ちょっと時間かかりすぎなのかな？ みたいなこともわかりますね｡
ということで、今日から、この「Diaro」をポモドーロ管理ツールとして使っていこうと思います！ 僕のポモドーロ記録・管理ツールは「Diaro」です。
ポモドーロテクニックの記録としては、これ以上ない環境だと思います｡過去最高です｡
普通の日記とか、睡眠とか、体重とか、体調とか、食べた物とか、そういう記録にも使いたいくらいです｡フォルダやタグを使えばできなくもないですが、しかし、ここはあえてポモドーロの管理だけのために使おうと思います｡その方が、投稿数＝累計ポモドーロ数になってわかりやすいからです。
これでも続かないなら、記録をする必要はないんだと、きっぱり割り切るつもりです｡
PS（これを読んで「Diaro」が気になった方へ）：僕も「Diaro」は今日知ったばかりですが一応……、「Diaro」のウェブ版と（Android等の）アプリとの同期にはプロ版（ライセンス）の購入が必要で、日本円で400円ちょっとかかるようです｡広告が表示されなくなったりもします｡一度購入すれば、どの端末からでもプロ扱いしてもらえるということです｡そんなに高くないので、僕は購入するつもりです｡
あと、ウェブ上のデータはDropboxに保管されるようですので、ウェブ版（Diaro Online）の利用、もしくはアプリをクラウド同期しての利用をお考えの方は、Dropboxのアカウントが必要になると思います｡スマホ等のアプリだけでご利用なら、端末に保存できるので、その必要はありません。
2017年2月10日 追記
ポモドーロ関係のことを調べていたら、このページがGoogleでずいぶんと上位に表示されていたので、ちょっと責任を感じ、追記します。
現在、ポモドーロ数や内容の管理に、『Diaro』はすでに使っていません。
今は『Toggl』（Toggl - Free Time Tracking Software）という時間管理サービスで行っています。
『Toggl』は開始時間と終了時間を記録する、いわゆるタイムトラッキングができるウェブサービスで、ブラウザ、デスクトップ、Android、iOS各種揃っています。
『Diaro』同様、英語なので、最初は使いにくそうに感じましたが、とても直感的に使えるので、パソコンが使えるような人なら簡単に使えると思います。
タイマーと併用すれば、簡単にポモドーロの管理ができます。ポモドーロ法とはとても相性がよく、デスクトップアプリにはポモドーロタイマーも付いています。
もちろんポモドーロ以外の時間の計測、管理などにも使えます。運動、勉強、テレビ、食事、入浴、睡眠などの時間を記録できます。
24時間使い続けるという使い方もあるようですが、そこまでするとなんだか窮屈なので、僕はもっぱら、自分の仕事や、成長のために努力した時間をポモドーロと供に計ることにしています。
ポモドーロ専用のアプリやソフトを探しても、なかなかいいのが見つからないという人に、こういうのもありますよとおすすめしたいやつだったので、書いておきました。
2017年5月9日 追記
最近またDiaroに戻しました。やっぱこっちの方が使いやすいです。UI的にも、気軽さでも……。
一貫性がなくて申し訳ないですが、そうやって、いろいろ試しながら、柔軟にやっていくことが「本当にいいもの」にたどり着くただ一つの道なのでしょう。
Diaroいいですよ。最近はポモドーロだけでなく、ゲームの進み具合をメモしたり、いろいろ使っています。ポモドーロを含め、やったことをメモして、「日報」ということにしています。自動的に日付ごとに、時系列でまとまるし、画像も添付できるので、毎日のいろいろな記録に最適です。
