議題001 真面目を辞めて、もっと「ちゃらんぽらん」になりたい(その2)

前回のこと

前回:議題001 真面目を辞めて、もっと「ちゃらんぽらん」になりたい(その1) - ナカイユウヒの脳内会議

 

前回は「真面目を捨ててちゃらんぽらんになる」というのを、「前もってきっちり決めておこうとしたり、細かいことに囚われて動けないことを改善する」と問題を立て直すことが解決の鍵になるという話をしました。そして、同時にそれは「性格を変えること」や「勇気を出していこう」ということではないということも触れました。

それはどういうことなのか。「真面目を辞めてちゃらんぽらんになる」と言っているのに、「性格を変えたいわけではない」とは、これいかに。

ちょっと説明しておかないと暴走していると読者に思われてしまいます。この人は元暴走族だったんだなと思われるでしょう。説明します。

例えば……

ここに「思ったことは何でも口に出す」Aさんと、「相手に配慮し、言葉を選んで慎重に話す」Bさんがいるとします。どちらの方が真面目な人物でしょうか。

どちらかと言えば、Bさんの方が真面目な印象を与えるでしょう。

ですが、実は、このAさんとBさん、同一人物です。同じ人物が、親しい人と向き合うときはAさん、会社の上司と向き合うときはBさんになるのです。そういうことは十分あり得ます。同じ人物なのですから、どちらかが真面目な人物ということはできません。

 

「真面目」というのは、あくまで外からの印象です。どんな人も傍から見て、真面目な部分とそうでない部分、両方持ち合わせています。

自分でそんなタイトルの議題を立てておいてなんですが、人や自分のことを「真面目だ」というのは、ただの思い込みに過ぎません。

同じ人物でも時と場合によって、振る舞い方は変わります。性格を変えようとして、自分の本質(感じ方や考え方)を否定する必要はありません。性格を変えようとするのではなく、行動や振る舞いを変えようとすればいいのです。

なので、さきほどの人物が、会社の上司と話したとき、「自分は真面目すぎる、もっといい加減になりたい」と感じたとしたら、「真面目な性格を変えたい」と考えるのではなく、「上司に対しても、友人と向き合うように、もっと楽に振る舞えるようにしていきたい」と考えて、少しずつでも実行していけばいいのです。

 

重要なのは、なんでも性格のせいにしないことです。「自分はこういう性格だから……」と自分を否定すると、その時点で思考はストップしてしまい、変えられるものも変えられません。それでも「なんでこんな性格なんだろう……」などと考え続ければ、悩みは深くなる一方です。

僕が性格(僕の本質)を変えたいわけではないというのは、そういうことです。

 

もう一つ「勇気を出そうということでもない」について説明したいのですが、それは後に回して、先にこの問題へのアプローチ

この問題へのアプローチ

この手の問題へのアプローチは常に、今の自分から出発して、理想とする方向に向かって、じりじりと一歩ずつ進むしかありません。

一歩ずつ進まずに別の場所にワープするなんて、物理的に無理です。そんなことは五月みどりにだってできはしないのです。

自分にできる、具体的な行動を一つずつ積み重ねる。それが重なって大きくなると量質転換が起こる、つまり「俺変わったな」と思える程の大きな変化になっているわけです。

 

僕の理想とする方向というのは前回書いたように、慎重になりすぎず、もっと気ままに、気楽にやっていきたいということです。それを分析した結果、問題は「前もってきっちり決めておこうとしたり、細かいことに囚われて動けないことを改善する」という形になりました。

ということは、逆に「きっちり決めず、細かいことは気にせず、思い立ったらすぐ動く」みたいなことを普段の行動に、できる範囲で取り入れればいいということになります。

 

実は、その方向で既に動き始めています。

このブログがそうです。僕は今までブログは完璧に結論が出てから書くものだと思っていました。しかし、このブログは結論が出ていない問題をあえて取り上げ、書きながら結論に向かうという形式を採用しました。

これは僕にとっては初めての試みだし、どういう結論になるか、自分でもわかりません。ちょっと怖さもありますが、スリリングで楽しくもあります。

 

この形式でブログを書き続ける限り「きっちり決めず、すぐ動く」が、自動的にできることになります。なので、このブログをやっていくことが、そのまま、この議題の解決策の一つということになっていると言えます。

 

解決策1 「結論が決まっていないことを見切り発車で書くブログをはじめる!」

 

とまとめてみてもいいでしょう。

もちろんまだこれで終わりではありません。

このブログだけやっていればいいという結論なら、この議題を立ち上げた意味がありません。他の解決策もたくさん考えて、量を補うようにしたいところです。

 

次回の予告

次回は、このブログ以外に「思い立ったらすぐ動く」的なことを、どう日常に取り入れるかを考えていきます。

次回までに具体的なアイデアを考えておくことにします。宿題ですね。

恐らく、そうして出されたアイデアの中から、実際に取り入れる項目を選んでいくという流れになるでしょう。

 

 勇気を出す必要はない

最後に慎重になりすぎず、思い立ったらすぐ動くようにすることは「勇気を出す」ということではないと考えていることについて、簡単に説明します。

 

人は「怖い」と思った時、尻込みするのは当たり前のことです。なのに「自分には勇気がない」と、自分の性格を否定しては何も変えられません。「もっと勇気を出さねば」と考えれば悩みは深くなる一方です。この流れはさっきの「真面目編」と同じですね。

 

その意味で勇気は必要ないのです。勇気を出さなくても行動を変えることはできるはずです。

ではどうするか。

 

それについても次回にまわさせていただきます。ちょっと長くなって疲れましたので……。